ウェルビーイング企業とは〜幸せで生産的な人と組織を作る〜

<勉強会詳細>

名称:ウェルビーイング企業とは
日程:4/13(木) 18:00~19:30
場所:日立製作所 本社23階 大会議室10
講演者:矢野和男さん(日立製作所フェロー・ハピネスプラネットCEO・東京工業大学連携教授)

 矢野様は働く人のウェルビーイングを高めるための企業「ハピネスプラネット」を立ち上げ、幸せとは何か、幸せになるためにはどうするかを追求されている方で、大変楽しそうにお話ししてくださいました。
 幸せは訓練で身につけるスキルであり、「人の性格を変えようとするのは難しいが、前向きさなら変えられる」という勇気の出るお話をいただきました。また、前向きになるための4つの力HERO(道を信じ、踏み出し、困難に立ち向かい、状況を楽しむ)というものを教えていただきました。
 さらに、矢野様がどのように自分の進む道を選んできたのかという質問に対し、意外にもきっちりとした計画はなく「直感をもとに、本当に世の中のためになるかを考えて進むうちに、自然と次の道が見えてくる。それを20年繰り返している」というお答えが印象的でした。
 忙しい中GEILのために時間をとってくださり、矢野様の考え方や人生の一片を知ることができた大変有意義な時間となりました。

<GEILスタッフの感想>

矢野さんにとって何が良い研究かと聞いた時にこぼれた「自由度をひろげたい」という言葉が印象に残っている。たこつぼ型の専門家ではない、広く深い教養の上に専門知識を身につけたジェネラリスト的な研究者の姿に刺激を受けた。(東京大学文科二類2年)

今まで自分の知っていた「幸せ」の形が随分古い情報であった事を初めて知った。
元々半導体技術者であったのに、そこから今の「幸せ」を扱う会社の立ち上げに持っていくのは本当に広い知識と想像力が必要な事だと分かるので、同じように物事を発想できるようになりたい(早稲田基幹理工2年)

幸せと生産性がどのように関連しているのかに着目し、より良い組織を形成してゆくことを目的にされた取り組みのお話は大変興味深かったです。「幸せ」という状態/概念をデータに基づいて分析し、誰でも訓練すれば幸福感を持続させることができるのだという指標を定義づけたり、幸福な組織に見られる三角形の関係を発見したりと、その研究成果は企業にとどまらない幅広い社会の場において応用できるものであると思われ、今後の可能性を感じました。また、矢野さんの科学や研究のあり方についての捉え方や、直感や好き嫌いに突き動かされ活動を発展させていらっしゃるという姿勢も刺激的でした。(一橋大学社会学部2年)

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