東京大学大学院理学系研究科教授_合田圭介先生_勉強会報告

勉強会概要

名称:『どうなる?!ニッポンの科学』
講師:合田圭介先生
日時:’23 4/14(金)@衆議院第二議員会館

勉強会の様子

 合田先生には、日本の科学力の現状と課題について論議していただきました。お話の途中途中で質問しつつ濃い2時間を過ごすことができました。論文の数及び質の低下は何に起因しているのか4つの考えられる原因について質疑を交えつつお話いただきました。また、各国との比較を通じて日本の科学政策の課題深く考察する良い時間となりました。まさにGEILメンバーが「科学」を選んだ際に問題視していた課題を深掘る内容で非常に勉強になったと思います。

 5/14(日)に予定している五月祭でのパネルディスカッションでは、同様のお話を合田先生にしていただくので、ぜひ気になる方は当企画にご参加ください!!!

先生をお呼びするにあたり、wedgeの天才たちの雑談を参考にしました。手軽に読めるので是非読んでみてください!:天才たちの雑談 松尾 豊×加藤真平×瀧口友里奈×合田圭介×暦本純一

東大TVでもお話をされているので是非みてみてください!
ブレストより雑談からアイデアが生まれるー東大×知の巨人たちの雑談1-7
ノーベル賞の多くはセレンディピティ(偶然の発見)ー東大×知の巨人たちの雑談1-6

GEILメンバーの感想

科学について幅広く深くお話頂き、これまで調べてきたこととも符合して、この問題の全体像を捉えるのに大きく近づいた感じがありました。政策が科学に関する様々な問題を生み出している現状について、安易な目標設定、理念を実行に移す際の妥協や粗雑さ、社会をコントロールしようという発想と、踏み込んだところまで理解することができました。また、アメリカの大学と日本の大学は制度だけでなくそもそも「大学が何をするところか」から違っているように、科学をどういう方向性でどうやって発展させるかは、科学を大きな生態系と捉えて戦略的に考えていく必要性を感じました。(東京大学教養学部文科二類2年)

日本の科学力の衰退を、データを元に明快に示し、その問題点と原因について具体例を提示し分析した先生の説明は知見に富んでいて、大変勉強になりました。日本の法的規制の障害や政府の指針による支障が絡まり、研究者が活動しづらくなる環境とシステムを生み出している現在の日本の状況に関して、漠然としか持てていなかった問題構造への理解がよりクリアになったと思います。研究への資金的援助が対分野と対研究者の双方に必要であること、また科学の研究がそもそも短期間的な視点で捉えることに適さず、短いスパンでその成果や発見を求めること自体がナンセンスであるということも、改めて認識することができました。(一橋大学社会学部2年)

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