【第25回 学生のための政策立案コンテスト 】国立研究開発法人科学技術振興機構 理事長 橋本和仁様より応援のお言葉をいただきました。

 今年の8/27(日)から9/3(日)にかけて開催される、第25回 学生のための政策立案コンテストに先立ち、国立研究開発法人科学技術振興機構 理事長 橋本和仁様に応援のお言葉を頂きました。

~応援のお言葉~

 昨年4月に科学技術振興機構に就任して以降、各国の科学技術行政やファンディングエージェンシーの責任者など、多くの方々と議論を重ねてきていますが、地政学的な変化が進む中において、世界中で科学技術の重要性が格段に高まってきていることを改めて感じています。世界各国では、科学技術力を産業競争力などを含む国力に直結するものととらえ、科学技術政策をこれまで以上に強力に推進すると同時に、科学技術を通じた国際連携の強化も積極的に進めています。


 こうした中、近年、研究力の相対的な低下等が言われている我が国の科学技術政策はどのように進めていくべきでしょうか。私自身は長年研究者として活動を続けてきたとともに、十数年前より政府の様々な会議のメンバーとして科学技術政策の立案に関与してきました。そこで痛切に感じたのは、現実から遠くかけ離れた理想論を掲げるだけではなんら真に必要な変化をもたらすことはできないという事実です。すなわち、現状をあるべき方向に変えるためには、現場の情報を的確に収集・抽出し、それをもとに議論を重ね、あるべき姿を思い描きながら現実解を模索し、現実的な政策レベルにまで昇華させることが必要です。

 これからの社会を担い、日本、世界の第一線で活躍される皆さんから素晴らしい政策提言がなされることを大いに期待しています。

橋本和仁様

国立研究開発法人科学技術振興機構理事長。1980年東京大学大学院理学系研究科化学専攻修士課程修了。同年分子科学研究所技官。1984年同助手。1989年東京大学工学部合成化学科講師。1991年同助教授。1997年同先端科学技術研究センター教授。2003年同大学院工学系研究科応用化学専攻教授。2004年同先端科学技術研究センター所長。2016年国立研究開発法人物質・材料研究機構理事長。

2022年より現職。

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