【第25回 学生のための政策立案コンテスト 】国際基督教大学・学長 岩切正一郎様より応援のお言葉をいただきました。

 今年の8/27(日)から9/3(日)にかけて開催される、第25回 学生のための政策立案コンテストに先立ち、国際基督教大学・学長 岩切正一郎様に応援のお言葉を頂きました。

16世紀のフランスの作家ラブレーの書いた物語のなかに、一個の箴言が記されています。「良心(conscience)なき知識(science)は魂の廃墟でしかない。」「サイエンス」の語源の動詞はラテン語のscio(知っている)。近代以降、サイエンスはいわゆる理系の研究・学問を指すようになりましたが、その大元に、知るという人間の営みがあります。知ることを通じて新しい物質や製品や技術を生み出し、自然界を解明していく「科学」に、良心がなければ、悲惨な道具が生み出されることもあるでしょう。人間は良いことも考えれば悪いことも考えます。政策は、人々の共通善のために立案されるもの。若い学生の皆さんが、より良い未来のためのヴィジョンを持って、科学的発展を推進するための創造的な思考と提言を行うことを期待しています。

岩切正一郎様

東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。パリ第7大学DEA。東京大学助手を経て、国際基督教大学に助教授として着任。現在、教授・学長。専門はフランス文学・演劇。

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