教育は、未来社会を拓く原動力であるとともに、学びに向かう者一人一人にとっては、自身の可能性を大きく広げ、自己実現を支える力を培う営みです。
文部科学省では、経済的な要因などに左右されず、誰もが将来に希望を持って学ぶことができる社会を実現するため、全国どこでも充実した教育が受けられる学校制度の整備や教育無償化などの取組を進めています。
他方、家庭の経済状況が学力や進路に影響を与えることがデータでも示唆されているとおり、私たちはなお、そうした社会の実現に向け、手を緩めずに一層の取組を続けていかなければなりません。
志を持つ皆さんが今回「教育格差」をテーマに政策立案の議論に取り組むことは、この重要な社会課題について知見と問題意識を高めるのみならず、将来皆さんが社会と積極的に関わっていく力を培うことにつながるものであり、極めて有意義なことと確信します。
今年のコンテストはリモート形式とのことで、戸惑う場面もあるかもしれませんが、次代を担う皆さんには、こうした状況をむしろ新しい発展への好機と捉え、様々に工夫を凝らし、大いに議論し、仲間との研鑽に全力で励んでいただきたいと心から願っています。