11月・12月 活動報告

2025年11・12月のGEILの活動の様子をお届けします。

全体ミーティング

全体ミーティングにて各局からの共有に加え、運営メンバーが「GEILが学生に提供すべき価値」について各視点から議論を重ねました。今年度のコンセプトは「政策を通じた、知的交流の創出」と定まりました。コンセプトを踏まえ、私たちは以下のような価値を挙げました。

政策立案を通じて、論理的思考力やリサーチ力、初対面の学生との議論を通じたコミュニケーション力を育みます。また、自分の意見を客観的に見直す機会が得られることも大きな価値です。

運営側は、政策に関する知識を深めるとともに、運営メンバー同士の理解と連携を大切にしています。7泊8日のプログラムでは、主体性を引き出す関わりや、思考を深めるサポートを行います。また、学年や大学を分散させたチーム編成、政策立案・プレゼン研修などを通じて、運営メンバー自身の成長も促します。

政策立案を通じて学生の思考力と協働性を育む場を、企業の皆様と共にさらに発展させていきます。

勉強会(11月)

概要

主催:政策勉強会

共催:一般社団法人 次世代社会研究機構 & GEIL26

日時:2025年11月28日(金) 16:30~20:00

<講師>

上田市副市長 小相澤隆幸様

衆議院議員 福島伸享様

勉強会の様子

福島様からは農業が貯蔵性の低さや供給調整の難しさから価格変動の影響を強く受けやすい産業であること、そしてその中で持続的な営農を支えるために政府の関与や農業政策が果たす役割についてご講演いただきました。また、農業が単なる産業としてだけでなく、地域社会や文化、景観を支える基盤であり、国のあり方にも深く関わる存在であることにも触れられ、今後の政策立案における多面的な視点の重要性を学ぶ機会となりました。

小相澤様からは、ご自身の経験をもとに、地域農業の変遷や農業構造改善事業によるまちづくりへの影響、さらに棚田保全や高付加価値化の取り組みなど、上田市における実践的な農業振興についてご講演いただきました。特に、農業を「辛い仕事」ではなく、誇りと魅力、そして「面白さ」のある仕事として捉えることの重要性が強調され、楽しさがなければ持続しないという視点が印象的でした。また、上田市の食や行事の魅力にも触れられ、農業を次世代につないでいくことの重要性についてお話しいただきました。

勉強会(12月)

概要

主催:政策勉強会

共催:一般社団法人 次世代社会研究機構 & GEIL26

日時:2025年12月28日(金) 16:30~20:00

<講師>

株式会社笑農和 代表取締役 下村豪徳様

田丸さくら様

石川県副知事 浅野大介様

勉強会の様子

田丸様からは、若者向け一次産業メディア NIPPON TABERU TIMES の運営を通じて、農業などの現場にある魅力を発信し、「楽しそう」という感情から一次産業への関心を広げていく取り組みについてご講演いただきました。農業に対して貼られがちな「汚い、稼げない」といったレッテルを乗り越え、職業としての尊さを伝えることの重要性や、関係人口の創出を通じて消費行動やキャリア選択を変えていく可能性が示されました。また、自治体と連携した移住・担い手支援や、現場に寄り添った受け皿づくりの難しさと意義についても具体例を交えて語られ、民間の一歩が地域を動かす力を持つことを学ぶ機会となりました。

下村様からは、ご自身の営農経験を踏まえつつ、ITやロボット技術を活用した「スマート農業」によって農業の限界をどう乗り越えるかについて、株式会社笑農和 の取り組みを中心にご講演いただきました。農業人口の急減や高齢化が進む中で、一人当たりの管理面積が拡大せざるを得ない現実を示し、GPS、自動操舵、センサー、ドローンなどの技術による省力化・可視化の重要性が強調されました。特に、デジタルデータによって熟練農家の知見を共有・継承できる点や、すべてを機械に任せる完璧な自動化を目指すのではなく、機械が担える部分を担わせ、人が補完することで全体の負担を軽減するという発想は印象的で、技術を現場に「使える形」で落とし込む視点の大切さを学びました。

石川県副知事の浅野大介様からは、能登半島地震・豪雨からの復旧復興を背景に、農業政策を「つくりかた」から見直す必要性について、行政の立場からご講演いただきました。日本の米作りが抱える高コスト構造や保守性を前提から問い直し、節水型乾田直播などの技術を通じて生産コスト削減と環境負荷低減を同時に目指す考え方が示されました。また、畜産・稲作・森林・水産といった分野が縦割りで捉えられている現状への問題提起や、循環として農林水産業を捉える視点の重要性も強調されました。技術への感度や基礎知識を持つことが政策立案に不可欠であるという指摘は、文系学生にとっても示唆に富む内容でした。また、水田農業が生物多様性や田園景観といった多面的機能を持つ一方で、文化であることを理由に現状を固定化していないかという問題提起も印象的でした。水田が牛と同程度のメタンを排出するという環境面での課題は、今後の輸出や国際的評価を考える上で無視できず、日本の米作りのあり方を戦略的に再検討する必要性も示していました。

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