「子どもが親からの影響を強く受けてしまうことへのアプローチ」
着眼点
私たちのチームは親から子への影響に注目しながら議論を進めました。その中で、親の背中を見て育つことしか出来ないが故に負の連鎖が起こっているという問題意識を抱きました。

そこでまずは、全ての子どもが広い視野から自分の選びたい人生を考え、主体的に学習環境を利用しながらその道を実現できることを理想状態と置きました。また、加えて、学習に困難を抱える子どもの多くに共通する問題として親子間のコミュニケーションが充実していないという点に着目し、子どもが親から進路への理解を得て必要な支援を引き出せることを目指しました。

政策案の概要
上記の議論をふまえ、キャリア教育と親子間コミュニケーションの充実化を二本の柱とする政策パッケージを考案しました。

キャリア教育については、高校選びという初めての進路選択を前にした中学生に対して詳細で多様なロールモデルを提示することで、奨学金制度の利用等学習環境を利用した進路実現を具体的に描けることを目標にしました。親子間コミュニケーションの充実化については、第一子の出産を控えた親に、保護者講習会を義務付けることしました。さらにコミュニケーション不足が特に深刻と考えられる父子家庭に対しては、現行支援政策の利用を促し、働き方改革を行い、移民一世の子どもに対しては、Edutechと外国人コミュニティを利用した母語教育の開発を行うこととしました。
約15時間という限られた立案時間で、各チームはそれぞれの問題意識をもち、理想を描き、その実現のための政策を形にしていきました。「学生が政策を考えたって、何も変わらない」それが真実かどうかは自分次第。
夏の11日間のコンテストで本気の立案が出来る環境を整え、お待ちしております。