「学生のための政策立案コンテスト2020」開催を心からお慶び申し上げます。本年は例年と異なる開催形式となり、様々な困難を乗り越えながら開催実現に尽力をされた関係各位に深く敬意を申し上げると共に、新型コロナウイルス感染症の影響を受けられた全ての方々に心からお見舞いを申し上げます。
新型コロナウイルス感染症は、日本のみならず世界各国の経済・社会に甚大なる影響を及ぼし、私たちの生活環境や日常にも大きな変革の必要性が迫られております。
教育を取り巻く諸情勢に関しても、学校の一斉休校やオンライン授業、感染拡大防止対策など、児童生徒・保護者・学校現場等に多くの混乱と負担をもたらしました。政府としても、GIGAスクール構想の促進や各種ガイドライン策定、予算を伴う支援措置など、学習機会の確保に向けた様々な取り組みを進めて参りました。
一方、コロナ禍における教育環境に於いて、オンライン授業や家庭学習等で地域や家庭環境による教育格差が生じていることが指摘をされている中、今回の政策立案コンテストのテーマ設定されたことは、大変意義深いことであると認識をしております。
今回のコンテストを通じて、教育格差の現状、要因、社会的背景等を分析し、学生の皆様の目線を通した多様で斬新な政策提言がEBPMの観点からも成されることに大きく期待をしております。また、社会の様々な課題に向き合い、問題意識を高め、それを克服すべき将来を担う多様な人材育成に貢献されることも強く願っております。