8月23日~9月6日に行われる「学生のための政策立案コンテスト2020」は上智大学総合教育人間科学部との共催となっております。初日に行われます基調講演では、上智大学総合人間科学部教育学科准教授の相澤真一様にご登壇いただき、教育と平等を語る視点や何を問題として捉えうるか、教育を扱う上で何に注意すべきか、また政策を考えるうえで必要となる教育格差の要因に関する論点など、先生ご自身の問題意識も交えながらお話しして頂きます。それに伴い今回、応援のお言葉を頂きましたので、ご紹介します。

 

 

 学生団体GEILの皆様が、コロナ禍の困難な状況のもとでも、オンラインで政策立案コンテストを開催しようとする熱意に、心から敬意を表するとともに、応援のメッセージをお送りいたします。

 本年のテーマの教育格差は、多くの研究が積み重ねられながら、なかなか解決してこなかった難問です。日本国内の教育格差は、見えづらいことも多く、学校現場では問題の可視化自体がしばしば避けられてもきました。学生の皆様も自分の受けてきた教育に大きな不平等が存在したことを実感してこなかった人もいらっしゃるのではないでしょうか。一方で、社会全体の必要とされるスキルが高まるなか、ひとり親家庭の相対的貧困率の高さや地域間の進学機会の不平等などの問題は、近年、見過ごすことができない状況となってきています。

 

 日々、学問の先端を学ぶ学生の皆様が、自分たちの社会問題として、より当事者に近い立場から教育格差の問題を考えることには大きな意義があるはずです。今回の政策コンテストを通じて、皆様それぞれが日本社会の問題点に気づき、その解決に向けて、今後に活かしていけるきっかけとなるような2週間となることを心より期待しています。共に考えてまいりましょう。

 

上智大学准教授 相澤 真一

 

現在、夏に開催される「学生のための政策立案コンテスト2020」の参加者を募集中です。

2days GEILよりさらに充実したコンテンツを用意しております。
全国の大学生・大学院生のみなさま、ぜひご参加ください。
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