【参加者インタビュー】2days GEIL 伊藤悠希さん

学生団体GEILは2020年6月27日(土)から28日(日)、オンラインにて二日間の政策立案コンテストを開催いたしました。全国から38名の学生が集まり、テーマ「教育格差」の解決のための政策立案を行い、学びの深い有意義な2日間となりました。

今回は、Gチームで参加した伊藤悠希さんに感想を伺いました!

2日間、初対面の仲間と過ごしたと思います。いかがでしたか?

2日目が終わった時には、チームがとてつもなく好きになっている自分に気づき、初対面同士の6人がオンラインで、たったの2日間で、ここまで愛着のわくチームを作り上げることができるのかと思いました。

コンテスト中、単なる「政策立案のチームメイト」ではなかったというのが印象的で。それぞれバックグラウンドや生い立ちが異なる中で、これまでの人生というと大きいですが、日常生活の中で引っかかってきた違和感を覚えたり許せなかったことを、包み隠すことなく伝え合い、政策立案のための議論の中に積極的に組み込んでいくことができました。ここまで話せたのもGEILが大事にしている空気感のおかげかなと思います。

この空気感は、制度設計におけるチームビルディング(チーム顔合わせ)をはじめとした様々な仕掛けに現れていて、これら工夫のおかげで参加者全体に浸透していたなと思います!

伊藤悠希さんが政策立案をしたGチームのメンバー

政策立案の議論をして感じたことを教えてください!

チームメイトも、他チームの参加者も、運営(GEIL)も、ひたむきで優秀な方々が集まっているなと思いました。

普段、Bizjapanという学生団体で副代表として活動しており、議論をすることは多いのですが、GEILのコンテストでは質の高い議論のための工夫が整っていました。

ケースチェッカー(CC)、ケアスタッフ(CS)の仕組みはすごく特徴的ですよね。運営側であるGEILメンバーが参加者と同じチームとして一緒に動いているわけですが、GEILメンバーは政策立案についての経験が豊富なこともあり、限りあった時間が3倍も4倍も実りあるものになったと感じました。

 参加者のほとんどは政策立案なんてちんぷんかんの状態で取り組み始めるわけですが、一部始終チームに寄り添ってくれるCCのファシリテーションによって、手取り足取りサポートしてもらえました。いい議論をするために何よりも重要であるファクトの正確さや量についても、CCはテーマの教育格差についても知識が豊富で、必要なデータや情報を膨大なケースブックから取り出したり、論文のリサーチなどを隈なくリサーチしたりなどもしてくれました。印象的だったこととしては、自分の熱い思いがあるはずなのに、チームやメンバーひとりひとりを一番に考えて、俯瞰した視点から見守ってくれていたことでした。論点がずれそうな時に軌道修正したり、一意見を横断的な議論に展開させたり、メンバーが興味・関心を持っているが故にこだわっていた部分がとりこぼされそうになった時にそれをつなぎ合わせようと働きかけてくらえたり、ととにかくCCの存在は大きかったです。

CSもとても面白い仕組みでした。CSはチームの雰囲気や参加者の疲れなどに気を配るのですが、こういうチームのソフトな側面って本来放っておいてもいいわけじゃないですか。だからこそ、そこに目をつけてしっかりと人を置くというのにGEILらしさを感じましたし、どこまで手厚いんだとたまげました(笑)。GチームのCSがチームの雰囲気を顔を出してくれるたびに暖かくしてくれたのに影響されて、自分自身もどうしても意識し損ねてしまうチームのソフトな面のために何ができるかを定期的に考えることもできました。

普段、政策について考えることは多いですか?

Bizjapan の活動では、国の立場に立つことはあまりありません。社会問題に対してであれば、一学生、一個人の立場で問題解決に向けて何ができるかという視点から考える機会が多いです。

例えば、僕が Bizjapan で関わったプロジェクトでは「アイヌ文化のかっこよさを発信することによって東京在住のアイヌの方々の暮らしやすさを高める」や、「もったいないの文化を現代の社会に改めて根付かせることによってフードロス問題を解決する」といったアプローチを取りました。もちろん、これらの領域に関して政府が打つ政策に注目はするのですが、どれもパッとしないなと自分の中で流すことが多かったです。

今回、国政を考えてみて自身が変わったところはありますか?

近頃凝り固まっていた自分の中に、一つ風穴が開いた実感がありました。今まで無視していた、新しい視点を得ることができました。

今までは、国はなんだか、耳を貸さず、融通がきかず、スピード感がなく、頼りなく、問題領域や理想状態を共有しわかり合うことができない、どちらかというと足を引っ張ってくる、抗議したい相手(たまには敵)として見ていたなと気づかされました。

一市民として自分で政治家を選んでおきながら、「政治」の場でなされることを少しも信頼していない上に、ある公共の問題に対して自分のできることを考える際にも、国と一緒になって協力する姿勢は一切なかったなと思い知らされました。

国の政策を考える立場になり、現役官僚の方から立案した政策に対してフィードバックをいただいて、これまで国が打ち出した諸政策へ反感を抱いていたことについて、政策立案におけるリアルな実態をふまえられてなく、非建設的でもったいないことをしていたなと反省しました。

公共政策の意義や根拠を考える中で、国にしかできないことや国の持つ大きな力が見えてきて、一般市民と国がそれぞれの場所でだからこそできることに注力して、手を取り合っていく方法を模索していくことが必要であるなと強く思いました。

自分もこれからの活動においては、しっかりと国の立場にも立ち、自分の立ち位置を正確に捉えて、理想に向けて様々なアクターに働きかけていけるようになりたいです。また、一般市民と国の間で前向きに手を取り合っていくことを阻む溝をいかにして埋めていけるか、考え続けていきたいと思います。

政策立案コンテストへの参加を迷っている人にアドバイスをお願いします。

自分の今生きる社会を運営している人たちの目線に立って世界を捉え直すことができるという点で、キャリアとして政策・官僚の世界に興味がない方にも、ぜひともおすすめしたいです。

この視点は、民間の立場から問題解決したいという場合でもとても有意義だと思います。政治・官僚の視点を得ることで、考えていくソリューションや巻き込んでいくアクターの捉え方が変わると思います。またよりリアリティをもって問題解決に挑めるようになるのではないでしょうか。間接的ではあっても、社会問題にタックルするためにとても糧になる経験です。

そして、私は今回とても貴重な出会いがありました。個人的な経験をシェアし、深い繋がりができたと思っています。政策立案コンテストだから官僚のキャリアに進みたい人が多いかとイメージをもたれるかもしれませんが、今回のチームは医学部のメンバーがいたり教員志望のメンバーもいたり、それぞれ全く違う進路を考えている中であるテーマのあるべき未来について語り合えたのも面白ろかったです。これからも連絡を取り合いたいと思う仲間です。

学生団体主催ということもあり、官庁インターンや企業主催のプログラムとは違い、ただ純粋にしっかりと議論したい、学びたい、新たな人と出会って仲良くなりたいという面持ちの学生があなたを待っていることと思います。

CC(ケースチェッカー)からの一言

各々が経験と想像力を出し尽くし、問題の渦中におかれている個人に届く政策の立案に尽力する議論が、熱く温かくて素敵でした。参加する方の誰もが当事者である教育だからこそ、その姿を考え、議論していく過程は本当に面白いです。厚いサポートの下、とことん議論出来るのがGEILの魅力なので、気負わず飛び込んでみてください!

CS(ケアスタッフ)からの一言

自分の色を持った4人が、時に衝突しながらもまとまっていくGチームの議論を見て感動しました。GEILの政策立案コンテストがチーム戦なのは、多様な正義や価値観が衝突し混ざり合って議論がより深く多面的になり、各人が新たな視点を獲得できるからだと思います。この夏、「個性」を存分に発揮できる知のフォーラムへ出掛けてみませんか?

現在、夏に開催いたします「学生のための政策立案コンテスト2020」の参加者を募集中です。 2days GEILよりさらに充実したコンテンツを用意しております。 全国の大学生・大学院生のみなさま、ぜひご参加ください。

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