10/30 勉強会報告

1699884013713

若者と行政職員のDX時代を考える勉強会概要

テーマ「DX時代の観光について考える」
主催:次世代社会研究機構及びGEILのOB・OG・現役メンバー
日時:2023年10月30日(月)
<講師>
成田国際空港経営計画担当部長の富田建蔵様
鎌倉市市長の松尾崇様

勉強会の様子

 近年、「スラムダンク」の聖地として海外でも有名な鎌倉市。2022年度NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台としても注目された鎌倉市。そんな、今”熱い”鎌倉市より、なんと松尾鎌倉市長をお迎えして、「鎌倉の観光政策」と題して鎌倉観光の現状とオーバーツーリズムへの対策などのお話をしていただきました。地元住民の立場からみる「観光」と観光客の立場からみる「観光」のどちらも考えなければならない自治体の悩み、という生の声を聞けました。学生も問題を多面的に観察する、という重要なことを改めて実感することができました。

 富田様からは「観光DXの推進について」と題して観光DXの重要性についてお話しいただきました。観光にDXを推進することによって観光客自身も観光客を迎える側、双方に利益がもたらされることがよくわかりました。行政の様々なパッケージや目標にはDXという文字がたびたび登場しますが、実感はしにくいものかもしれません。しかし、お話を聞いていると勉強会のタイトルにもあるようにDXの推進は各分野に大きな変化をもたらすのだということ、少しずつでも進んでいるのだということを再認識できました。講師のお二方への質疑応答の時間では学生、社会人問わず質問が飛び交い大変盛り上がりました。他の方がされる質問からも大きな学びを得ることができ、勉強会にリアルタイムで参加することの大切さを感じることができました。

学生の感想

 松尾市長のお話から、観光地の特徴をどのようなデータで示しているのか、そして入域税など、その独自の対策の取り方を学ぶことができました。
 また、富田さんのお話では、日本がデータの収集、利活用が不十分であり、それに対する取り組みが行われているなど、興味深い話を聞けました。ただ、過疎化が進む地方など、DX化をする体力がない(交通系ICを整備できないなど)地域は一層厳しい状況になるのではないかと思います。そう言った場所ではボトムアップ型で進めていく必要があると考えました。
 (東京大学理科一類)
今回は自治体からみた観光と、国の立場から見た観光の2つが聞けてとても良かったです。土地によって、人によって事例が違うのは当たり前のことですが、そのことを再確認したうえで政策について考えることは非常に重要なことだと思います。この事例は自分にとっては社会問題に見えるけれども他の当事者や第三者からはどう見えているのだろうかと考えることは重要だと考えました。DXに関しても早く進めばいいと思う一方で、古き良きおもてなし文化と先端的に見えるDXがある人からは親和性が低く見えているせいで進まない、という原因もあるのではないかと思います。DXの有効性をいかに伝えて、物理的にも心理的にもDX導入のハードルを下げていくのかが今後の大きな課題だと感じました。
 (早稲田大学政治経済学部)

お知らせ

11月27日(月)にも勉強会を都内にて開催します。大学生限定でGEILメンバー以外でも勉強会に参加することができます。詳細に関しては参加を希望される方のみに後日お知らせしますので、参加を希望される方は学生団体GEIL公式Xまたは公式インスタグラムまでDMでご連絡ください。

上部へスクロール