よく意識の高い団体にいると「自己成長のためにすごい環境に身を置きたい」ということを話しているのを聞くと思います。しかしどのような環境に身を置くかより、その環境でどう自分が動くかの方が自己成長につながるとGEILでの一年間で感じました。自己成長って曖昧な言葉ですけどね。「どの川に住むか」ではなく「その川でどう泳ぐか」ということです。
僕自身のケースをお話しすると、実は僕も曖昧な「自己成長」を目的に団体に入り、とりあえずここに入っておけば一年半後には色々と身につくだろう、とぼんやり考えていた一人でした。しかし、すぐに目の前のやらなきゃいけないこと、考えなきゃいけない未来のこと、そして自分がやりたいと思って始めたことの責任を果たすことに忙殺されるようになり、「自己成長」なんて考える暇もありませんでした。
でも、そうしているうちに「成長したのかわからないけども何か身につきつつあるのかな」というようなことを感じ始め、ついには「ああ、あのときできなかったことができるようになってるなあ」とふとしたときに実感するようになりました。僕が曖昧ながらも求めていた自己成長とは、自分の果たして来た仕事や責任の集積から生まれ、感じられるものだったのです。