簡単に答えがでない問題だと思います。そこが面白いところです。
一年生の夏にコンテストを経験してみて、コンテストの意義は政策を作ることや官庁を見に行くことよりも、社会課題そのものを「分かんない!」っていうところまで深く考えられるところだと思ったんです。何か学び始めると、全部分かった気分になるときがありますけど、そこを通過するとどんどん分からなくなっていって、何も断言できなくなるじゃないですか。1週間のコンテストで、そこまでいけたらいいですよね。
結論を出すことはそこまで重要ではないと思っています。コンテストでは、「社会問題をちゃんと考えること」の価値を提供できたらいいなと思うようになりました。そして、この価値を追求するだけでめっちゃ成長できると思うんです。
教育って、いままでの人生で密接に関係してきたからみんなが知っているものだと思うんです。でも、俯瞰してみると学校の役割や教育の目的、社会の中の教育など、見えていなかったところがあります。教育格差に限らず、教育にはいろんな問題が叫ばれていますが、「何を問題視するか」というところまで考えると、本当に悩ましい。でもそこが面白いんです。