個人的に去年のコンテスト(2019年の夏のコンテスト)にあまり達成感を感じていなくて…。すごく運営などは良かったと思うんですが、ケーステーマに関するコンテンツに満足していないんです。ヒアリングを始め様々なコンテンツを用意していたんですが、参加者の方々から良い意見をもらえていなくて、しかもそのコンテンツが実際に立案する政策に価値ある根拠を与えていなかったと感じました。
今年は、用意するコンテンツも一体となってより政策を深掘りできるコンテストを用意しなければいけないと思っています。そのためには、コンテストで自分たちが何を考えたいのかを意識することや、参加者の方々に何を問いたいのかを考える必要があります。今年のテーマである教育格差では「教育って結局誰のためにどんな意義があって作られるものなのか」や「格差自体をそもそも問題視できないなら、何が問題だと思うか」について参加者の方々や有識者の意見をなるべく多く集めて、多様な意見を取り込んで、社会が感じているような問題意識を詰め込んだコンテストにしていきたいと思っています。
そのためにはなるべく早く自分たちが問いたいこと、考えたいことを明確にしていきたいと思っています。でも実際は難しくて(笑)。とにかく勉強しないと問いたいものは見えてこないですし、すぐに出てくる答えではないですからね。知識をあらかじめ持っていれば決められる理想状態も、参加者の方々は知識が無い分決めることが難しいですよね。コンテストという時間が限られた中で、参加者の方々に対して考える要素や深い意見を持ってもらうためにも、もっと事前に準備できることがあるのではないかと考えています。