



Before GEIL || GEILに入ったきっかけは?
Before GEIL ||
GEILに入ったきっかけは?
前代表の井口と同期だったつながりで勧誘されたのですが、もともと政策や官僚に興味があったのと、組織に所属したり統括することに興味があったので「あ、ここ入ろう」って自然に思えました。3月10日、すぐに井口に電話して「入る」と言い放ったのは絶対忘れないでしょうね。
余談ですが、入会する時のフォームの「目標」の欄に「総務目指して頑張ります」って回答したのが先輩の間で話題になったらしいです(笑)
− どんな高校時代を送りましたか?
振り返っても面白いことないです(笑)ほんとに面白くないです。
体育祭は適度にコミットしつつ、受験のことしか考えてない、みたいなつまらない感じでした。だからこそ、大学入ってからGEILみたいな組織に憧れたんですけどね。
GEILで活動して
GEILで活動して
− GEILに入ってから仕事をしてみて、どのような心境でしたか?
最初は良くも悪くも4月病でした。万能感とやる気に溢れて、キラキラ輝いていた時期でしたね。「とりあえずGEILで全部やってみよう」と思いスタッフや運営、CC(ケースチェッカー:コンテストで各チームにつくファシリテーター)もやりました。
しかし、いざ色々やってみると万能感が完全に崩れました。初めて小グループを統括してみて、組織を動かすことの難しさを痛感しました。どの分野でも自分より優秀な人がいっぱいいる、ということにも気づき、そんな中で「自分は何をするべきなのか」とすごく考えさせられたのが一番記憶に残っています。

政策を扱う上では様々なアクターによる社会問題への取り組みについても考えます。その思考の中でコンテストを終えるのではなく、少しでも自分の力で問題解決の可能性を見出せるということを一人でも多く気づいてもらえるようにしたいです。
繰り返しになりますが、GEILで真っ先に直面したのは、組織を動かす難しさと、どの分野でも自分より優秀な人がいる、という二つの現実です。この二つを改めて自覚して、「まず相手の考えをしっかり聞き、自分の思考にこだわらないようにしよう」と思うようになりました。こんなこと本来なら当たり前のことなんですけどね。

− 先輩が引退して、副代表になってみて変わったことはありますか?
やっていることは変わりましたが、結局根本の意識はさっき言ったものから変わってないですね。
一人一人の状況を見て、その人の意見を聞いて、自分の考え方を更新しつつ、前へ前へと取り組んでいく。その根本的な部分は変わりませんし、むしろ、いかにそこを突き詰めて実行していけるかが最大の課題だと思っています。
− その課題は今どうですか?
まだまだ調整中です。これは一生の課題だと思います。僕は基本的に傲慢な人間なので論理で殴られないと考えが変わらないときが多いんです(笑)無意識のうちに自分の考えを前へ持ってきてしまう癖を自覚しつつ、抑えるときは抑える。できなかったら存分に後悔、反省して、改善を目指す。その繰り返しです。
− 改めて、何が大変で何が楽しいか聞かせてください。
色々な立場からの考えを現実にしていくのが大変です。まず副代表の立場から「GEILという組織は、こうするべきだ」みたいな理想像があります。さらにそこに、濱田温人という個人の考え、そして他の個々のメンバーの考えという2つが常に存在しています。これら3つが完全に重なっていたら苦労はないのですが、すれ違うことがほとんどです。ただ、これらを調整する大変さがそのまま楽しさに繋がっているなあと感じてます。
− その3つの立場から見て、重なる部分を模索しているということでしょうか。
そうですね、合意形成をする際の基本です。しかし、副代表、組織を率いる立場として「GEILという組織の理想像」を優先しなければならないときが必ずあり、そういうときは自分自身の、あるいはメンバーの立場に完全には寄り添えないときがあるのがつらいところです。
− 楽しいことはなんでしょうか。
さきほども少し触れましたが楽しいことと大変なことは表裏一体だと思います。大変さが楽しいです。
あとは、優秀なみんなの仕事の成果を見たとき「楽しさ」があります。僕ら総務が悩み抜いて何かを選択する。誰か他のGEILerがその決定を引き継いで仕事を完了する。その成果を見てみると、僕が思いもしなかったようなやり方とか、工夫が見られるんですよね。「こういう考え方もあったのか」みたいな発見が楽しいです。政策の分野であれ、それこそ学生対応局のメンタルケア的な視点であれ、運営局のちゃんと考え続ける態度であれ、すべてが僕に対して新しい気づきを与えてくれるし、新しい価値観を生み出してくれています。それこそがGEILの「楽しさ」ですね。

From now on || これからチャレンジしたいことは?
From now on ||
これからチャレンジしたいことは?

− これからチャレンジしていきたいことを聞かせてください。
実は受験期からずっと官僚を目指していたのですが、GEILに入って視点が広がり、社会問題とか政策について色んな関わり方を知ったがゆえに迷いが出てしまいました(笑)。おかげでキャリアは全然決まっていません。
とはいえ、政策、社会問題系の分野に関わっていくのは間違いないだろうなと思います。この1年間で具体的なことをゆっくり探していこうと思っています。
To Readers like you || こんな人におすすめ!
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こんな人におすすめ!
− これから入ってくる新入生へメッセージをお願いします。
よく意識の高い団体にいると「自己成長のためにすごい環境に身を置きたい」ということを話しているのを聞くと思います。しかしどのような環境に身を置くかより、その環境でどう自分が動くかの方が自己成長につながるとGEILでの一年間で感じました。自己成長って曖昧な言葉ですけどね。「どの川に住むか」ではなく「その川でどう泳ぐか」ということです。
僕自身のケースをお話しすると、実は僕も曖昧な「自己成長」を目的に団体に入り、とりあえずここに入っておけば一年半後には色々と身につくだろう、とぼんやり考えていた一人でした。しかし、すぐに目の前のやらなきゃいけないこと、考えなきゃいけない未来のこと、そして自分がやりたいと思って始めたことの責任を果たすことに忙殺されるようになり、「自己成長」なんて考える暇もありませんでした。
でも、そうしているうちに「成長したのかわからないけども何か身につきつつあるのかな」というようなことを感じ始め、ついには「ああ、あのときできなかったことができるようになってるなあ」とふとしたときに実感するようになりました。僕が曖昧ながらも求めていた自己成長とは、自分の果たして来た仕事や責任の集積から生まれ、感じられるものだったのです。
− 新入生には、やっぱり入っただけでは満足してほしくない、ということでしょうか。
そう言うと角が立っちゃいますね(笑)
柔らかく言うと、GEILは色んなチャレンジができる環境であり、面白い人が集まる環境ですので、入ったら周りと話したり協力する中で視野を広げていってほしいと思います。何かやりたいことがあれば素直に挑戦してみたり、何か仕事を任されたら責任を持ってやり抜いてみたり、そのとき周りと協力してみたりだとか、そういった経験こそがGEILの楽しさであり、魅力なのかなあと思います。
入るのに迷ってる人もいると思うんですが、抜けるのに罰則があるわけじゃないので、とりあえず入ってみて、試してみてって感じですね!(笑)案外なにか興味を持てるものに出会えるかもしれないので。
別の団体にも言えることですが、とりあえず入ってみて、考えてみようっていう。見てみないとわからないものもあるから。そうしたら自分に合ったところが見つかるんじゃないかなと思います!