11/20(水)勉強会報告

勉強会概要

テーマ「食の安全保障」

主催:一般社団法人次世代社会研究機構

共催:GEIL・NPO法人地域観光情報総合研究所

日時:2024年 11月20日(水)

企画・運営 (一社)次世代社会研究機構・代表理事 西田陽光

<講師>

農林水産省水産庁資源管理部国際課漁業交渉官 吉田篤史様

勉強会の様子

吉田様からは、我が国の食料安全保障の確保のために必要となる、安定的な農業生産・輸入・備蓄体制の整備の3つの観点についてお話を伺いました。また国民一人一人の経済的・物理的な食料へのアクセスを可能にするために現在実施されている農林水産省や他省庁の取り組み事例についても教わりました。話の後半には近年の異常気象の頻発化や新たな感染症の発生などにより食糧需給が不安定化する中で、既存制度の課題点を元に新たに公布された「食糧供給困難自体対策法」について、立案に至るまでの経緯や平時における備蓄方針から供給困難自体時の供給確保体制に至るまで、段階ごとの対策について伺いました。

気候変動や政治情勢など食料供給を不安定化させる要因は多様であり、今後ますます食料供給不安定化のリスクが高まる中で、日本は食糧の多くを輸入に頼っており、平時からの備蓄体制の強化の重要性を実感しました。また食糧供給不足時に早急に確保ができるよう、民間事業者との平時からの連携の強化が重要になる一方で、供給確保のための実効性の担保のために罰則をどの程度まで設けるかどうかの難しさを感じました。

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