今年の8/27(日)から9/3(日)にかけて開催される、第25回 学生のための政策立案コンテストに先立ち、東北大学総長 大野英男様に応援のお言葉を頂きました。
私たちの生活は科学の進歩によって多くの恩恵を受けてきました。
医療や情報・通信、エネルギーなど、さまざまな分野で科学の発展が大きく貢献しています。新型コロナウイルス感染症などのような人類共通の課題を解決するためにも、科学の力が不可欠です。
一方、地球温暖化による気候変動や環境破壊など、深刻な問題を引き起こす一因が科学にあるとも言えます。生成系AIも恩恵とともに大きな脅威になりえます。
これらの事例は、科学の果実をどのように使うかが私たち人類にゆだねられていることを示しています。科学的営みがもたらす深い理解は、それ自身高い学術的価値をもちますが、社会的な課題解決には、科学的知見も含めた多岐にわたる総合的なアプローチが必要です。
政策立案においても同様です。さまざまな専門分野で学ぶ皆さんが、学問領域の枠を超えた「知」による政策立案に取り組み、本コンテストを通して社会に大きく貢献されることを期待しています。
大野英男様
東北大学総長。1982年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。東北大学工学部教授、同大電気通信研究所教授、所長、同研究所付附属ナノ・スピン実験施設施設長、同大スピントロニクス学術連携研究教育センター長などを経て、2018年第22代東北大学総長に就任。専門はスピントロニクス、半導体物理・半導体工学。