賃金格差とジェンダー

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 今回の投稿では、労働環境の問題をジェンダーの視点から考えます。労働環境の問題、特に男女間の賃金格差の問題は、ジェンダーの問題と深く関わっています。今回は男女の賃金格差についての動画を観てGEILのメンバーと一緒に感想の共有やディスカッションを行った様子をお届けします!

まず初めに動画の内容を説明します。

 この動画は、男女間の賃金格差を性差別の視点からだけでなく、社会の構造的な問題という視点から見つめています。動画全体を通して男性vs女性という対立構造を乗り越えて、両者にとって住み良い社会を実現するためにみんなは何を考えるべきか?という問いが投げかけられます。

 動画の初めで「男女間の賃金格差を作り出す原因の数は着実に減少している」と述べられます。性別を理由に採用条件が変化することや、性別を理由に与えられる賃金に差が出るなどのいわゆる「性差別」が原因の賃金格差は過去と比べて確実に小さくなっています。同じ仕事をしている男性と女性に対してほとんど同額の賃金を払う「同一賃金」の原則が広く採用されるようになったからです。

  しかし、男女の賃金格差を生み出す原因の一つとして、「子どもを産み・育てること」がいまだに根強く残っていると動画は指摘します。動画全体を通して子どもを産み・育てることと労働の両立について考えていきます。

  子どもを育てるために女性がキャリアから一度外れると、それ以降キャリア形成のプロセスが男性のプロセスとは大きく異なり始めます。さらに、女性が中心になって子育てをする家庭であれば、子どもがある程度大きくなるまで女性は仕事に本格復帰することが難しい状態が長く続きやすいという問題もあるでしょう。

  次に動画の話題は女性の社会進出へと移ります。世界各地でリーダーとして活躍する女性も紹介されますが、やはり世界全体で見れば女性が男性よりも社会に進出しにくいという状態は継続しています。女性の社会進出について考えるための材料として、劇的に女性の社会進出が進んだルワンダの例や、育児休暇の制度を充実させたアイスランドの例が紹介されています。どちらの例についても、成功例としてだけでなく、その弊害についても述べられています。

  そして動画の最後で「男性vs女性という対立構造を乗り越えて、両者にとって住み良い社会を実現するためにみんなは何を考えるべきか?」という問いが投げかけられます。

興味があった話題があれば教えてください。

動画の最後にあった、「男性から変わる」という部分が、本当にそうなのかなと疑問に思ったかな。男性から始めるものなのかなって疑問に思った。確かに男性が変わらなければいけない部分はあるかも知れないけど、そうやって男性と女性に分けているのは違うかもしれないし、賃金格差といったら男女だけの問題じゃない。賃金格差は社会の中の他のマイノリティ同士の間にもある。男女の違いだけではなく、もっと広い視野から包括的にみていく必要もあるよね。

子育てのところが気になった。「最近は女性が子育てすべき」という考え方が薄れてきているのかなって。どちらかというと、男性が働かないで家にいることが、社会的に問題があると考えてしまう男性側の心理もあるのかなと思った。社会全体や女性からの男性への期待像が変わっていない気がする。ただ、結構最近のドラマとか、男の人が料理しているシーンが見るからに増えている気がする。そういう描写は性別に対する社会の意識を反映してるのかなと思った。

女性の方も、男性に任せきれないみたいな、ちょっとした不安があるのかなと思う。

確かに、身体的な性差は現実的に存在するからね。そこは、身体的な性と、文化的な性であるジェンダーをどう区別するかという難しい問題にも関係する気がするね。

リビングでお母さんとこの動画を観ていたら、子供が危機にあったとき、気がつけるのは女性なんじゃないのかと母は言っていた。だから、男女の役割が全く逆転するのは難しいのではないか。

刷り込みかもしれないけど、父親、母親が向いている仕事ってあるのかなと自分も思ってきた。ただ、自分の経験に基づくと、仕事の場面においては、男性も女性も関係ないという気がする。あと、バイト先でも、部門のリーダーはほとんどが男性で、レジには女性が多いんだよね。本当はどの仕事もある程度男女等しくできるのに、割合がおかしいなとは思う。

どうしても女性の方が相応しい、男性の方が相応しいという感覚はどうしても出てきてしまうなと。受付とかは、女性の方が見栄えがいいだろうし。まあ、何を問題とするかによるかもね。管理職は男性ばかりというのもあるけど、それがどう問題なんだろう。女性がつきたいのにつけないなら問題だけど、女性がそこまで求めてないなら、そこまで問題なのかな。テレビでよく、3割は女性にしろみたいなものがあるけど、手段の目的化になっている気がして。無理矢理女性の割合を増やせばいいわけじゃない気がする。増やさなければならない背景をもう少し考えたいなって。

手段の目的化に関しては、このビデオにもあったけど、虐殺によって男性の人口が減少し、女性の社会進出が進んだルワンダでは、議員の3割女性と決めているという話があったよね。自分もどうなんだろうって考えたことはある。でも結局、決めてはいないけど、女性が不利な状況にあったことは事実だよね。そういう処遇に女性があったから、有利な状況におくことで今までの状況を変えようとしているのかなと思う。完全にジェンダーギャップを解消するには、100年以上かかるという話を聞いたことがある。それを思うと、多少強引な措置があっても、割と妥当なんじゃないのかなと思う。ただ、自分たち世代のジェンダー観は変わってきているとも思っている。問題は、日本の社会で、古いジェンダー観を持った人たちが権力を持ってしまっていることなんじゃないのかな。もちろん自分たちのジェンダー観を大事にしつ、上の世代に何か伝えられたらいいなと思う。

職場だと、自分たちの世代とは異なるジェンダー観を持っている人が年上かつ上司だったりする。新しい風を吹かせるのはすごい難しいんだろうなと感じてしまう。着実に昔よりもよくはなっていると思うから、悲観的になりすぎないようにしながら、上の世代の人ともコミュニケーションをとっていきたいよね。

でもそこまでして女性の社会進出を促すことにどんな意味があるんだろう?

もはや社会進出を増やすことが大義名分?3割にしないと、世界に対して恥ずかしいという論調が日本にはある気がする。
それってズレてないかな?日本の中では、世界に対してというのが一番最初に来てしまっている。世界の標準に追い付かないといけないというのが一番最初に来ているのはどうなんだろうなって思う。

男女が育休を取れるようにしたアイスランドの例だと、子供を持たない選択をした層が働き続けなくてはいけなくなって、しわ寄せがいってしまう問題も指摘されていたよね。それに関してはどう思う?

そもそも、子供が原因で働けないから、休みをあげますよっていうのが育休だと思うんだけど、子供が原因といいつつ、子供と過ごす上で楽しいことだってたくさんあるし、人生の生き甲斐になる面もある。それに休暇を与えるのが育休でしょ。でも、子供を持たない人にも生きがいは他にあるはず。旅行やランニングとかさ。でも、そのための休みは取れないわけでしょ。その部分はどうするんだろうって思ったな、確かに

生き甲斐の定義みたいな話か

むしろ、ジェンダー観が変わってきていることで、人生観も少しずつ変わってきていると思っている。例えば、女の幸せ=結婚みたいな、古い価値観が今まではあったと思う。それが崩れてきたことで、男だから、女だからではなく、一人の人間としてどうなんだろうっていう、各々の幸せが出てきた。それによって子供を持つことに対するハードルも下がったというか、持つ保たないも自由という価値観も出てきた。反出生主義のフェミニストの方も増えてきているよね。制度自体、社会として将来を担う子供が必要になる。そこに対して、育休は子供を持ちやすい選択をさせる制度でもあるよね。でもそれは逆に子供を持たない選択を無視しているなとは思う。公共哲学っぽいけど、社会のための制度というよりは、個人のための制度になればいいのかなとは思う。

男女平等は正義なんだけど、その新しい正義が新しいマイノリティを産まないようにしたいなというのが僕の結論なんですが。働き方ってマジで人生設計だからさ。

女性が社会進出を広げる意義に関して、先生が言っていたのは、女性というある種のマイノリティが認められれば、その他のマイノリティである、障害者とか、高齢者とかにも目が向く社会になる。女性の社会進出を進めることの意義の一つはそのきっかけになることだと言えると思う。

あくまで入り口というか、きっかけに過ぎないんだね。下防くんも手段が目的になってしまっていると言ってたもんね。

とりあえず女性の社会進出を進めることが、社会の中に存在している様々なマイノリティの人々に目が向く社会への入り口に入ることで、何かが変わるかもしれないということだよね

最後に、これから就活始める中で不安だったり心配に思っていることを差し障りのない範囲で聞きたいな。

これもジェンダーになってしまうけど、自分たちよりも上の世代が及ぼしているジェンダー観の影響が大きいと感じている。まだ社会の中には「男らしさ」「女らしさ」みたいな考え方が残っていると思う。例えば職種に対する性別のイメージや顔採用とかもその一種。中身を見てくれなかったら、とか本質で見られないことに対しての不安はある。

僕は結婚願望も子供が欲しいという願望もある。職場の雰囲気とかまだわからないけど、育休を取りやすい雰囲気があるのかなと思う。あと僕は仕事を頑張りすぎてしまう性格だと自分では思っている。だから自分がちゃんと育休をとって子供を育てられるかっていう自分に対する不安のようなものはある。

私は帰国生だから、帰国生に対して社会が求めるイメージとか、大学名のブランドとかが不安。あとは転職する際の新卒ブランドだったり、ネームバリューに縛られるのは堅苦しいなと思う。

僕は一個の考えをインプットするとそれが正義だと思い込んでしまう。育休や仕事に対しても同じ。二極思考になってしまうので、二つの大事なものが出てきた時に、自分がどういう選択をするのか不安を感じている。
色々と問題はあるけれど、より多くの人々が労働を通じて自己実現できる社会になっていけばいいよね。

 次回は「若者の政治参加」編です!

 乞うご期待〜

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